自分が学生の頃(もう二~三十年前の話ですが)、はダーツという遊びは身近には存在せず、そういった遊びといったら、ボーリングかビリヤード、あとはカラオケくらい。
ダーツも選択肢にあったら良かったのに、と思うことがあります。ダーツを遊べる今の学生さんたち、うらやましいです。
東京都江戸川区共育プラザ南篠崎には、ダーツライブ2が置かれています。学生さんたちは、利用時間内であれば、いつでも好きなときにダーツを遊ぶことができます(中学生・高校生が対象)。
しかも無料で遊べます。やっぱり、うらやましすぎます。
「なんでダーツライブが共育プラザに置かれているの?」というと、ダーツライブではCSR活動の一環として、現在東京都の自治体公共施設を対象にオンラインのダーツマシンを設置しています。
要は「都民の皆さんをダーツで盛り上げましょう!」という企画です。
東京都江戸川区共育プラザ南篠崎ってどんな所?
共育プラザ南篠崎には「中高生の活動支援」や「乳幼児と子育て中の保護者の支援」を行うことを目的とした施設です。そのためのさまざまな施設設備があります。
中学生や高校生向けに、バスケットボールや卓球、ダンスをできる場所があったり、バンド練習なんかもできる部屋もあり、機材の貸出も行っているようです。もちろん学習室で明るい環境で静かに勉強できる部屋もあります。
ダーツを始めたきっかけは荷物の整理。そして他区の職員とのつながり。
そもそもこういった区が運営する施設でダーツを始めたきっかけは何だったんでしょうか。館長さんにお話を聞いてみました。
「施設内を改修した際、荷物の整理をしてましたら、物置から小型の家庭用ダーツボードが出てきたんですね。『こんな良いものがあるんだったら、すぐ使おう!』ということになり設置したのがはじまりです」
「ダーツはほぼ毎日、遊ばれています。初めて見た子はすぐやりたがりますし、やってみて夢中になる子もいますしね。とても受けが良いです。毎月のランキングを競って、盛り上がってます」
手作りのランキングボードや、ダーツのルールやマナーなどが貼ってありました。ダーツを楽しむコミュニティのまさに原風景ともいえるポップです。こういった場所を、これからもたくさん作っていきたいですね。
そんな風にダーツを楽しんでいる当施設ですが、担当の指導員さんが他区の施設へ研修に行ったことがきっかけで今回のダーツライブ2の設置につながりました。
「研修先の施設にダーツライブさんの機器があって、それでダーツライブさんに連絡させていただきました」
人と人のつながりの大切さを改めて実感します。
いざ設置。漫画とダーツ両方楽しめるスペースがうらやましい。
上記のような経緯があり、先月ダーツライブ2を共育プラザ南篠崎に設置し遊べるようにしました。
設置したスペースには、大量の漫画が置いてあります。
『ワンピース』や『鬼滅の刃』、『呪術廻戦』、『ちはやふる』などの人気作品を読むことができます。少年ジャンプ・少年サンデー・少年マガジンもあります。ここで読めば、週刊漫画雑誌を毎週買わずに済むのでお財布にとても優しいですね。
私が中学生の頃に、ダーツを楽しめて漫画も読み放題なんて施設があったら、絶対利用してると思います。
以下余談ながら。
かつて日本では、スポーツの和訳を「運動」ではなく「遊戯」や「娯楽」としていた時代があります。
アメリカでは、ベースボールはナショナルパスタイム(国民的遊戯)なんて言われてるくらいですし、スポーツの特性を考えると、「遊戯」「娯楽」といった訳の方がかえって合ってる気もします。
また「スポーツとは?」というお題に対して、スポーツ庁では下記のように言及しています。
そもそも、みなさんはスポーツという言葉の語源をご存知でしょうか? スポーツ史という分野の研究によれば、英語の「Sport」は19~20世紀にかけて世界で一般化した言葉であり、その由来はラテン語の「deportare」(デポルターレ)という単語だとされています。
スポーツ庁が考える「スポーツ」とは?Deportareの意味すること
デポルターレとは、「運び去る、運搬する」の意。転じて、精神的な次元の移動・転換、やがて「義務からの気分転換、元気の回復」仕事や家事といった「日々の生活から離れる」気晴らしや遊び、楽しみ、休養といった要素を指します。
つまりこれらがスポーツの本質であり、人生を楽しく、健康的で生き生きとしたものにするために、より楽しむために勝利を追及するもよし、自分ペースで楽しむもよし、誰もが自由に身体を動かし、自由に観戦し、楽しめるものであるべきなのです。
ということも考えたりすると、娯楽の一環として漫画と並んだ環境でダーツを遊べることは、すごく自然な環境で、ダーツの入り口としてはひとつの正解だと思いました。
以上、設置しながら個人的に思ったことでした。
話題休閑。
オンラインダーツで江戸川区内の共育プラザや他の自治体ともをつなげたい
館長さん曰く「今回のダーツライブ2の設置をまずはじめとして、江戸川区内では他の共育プラザでもダーツライブ2を遊べるようにする動きがあります」とのこと。
「江戸川区内に共育プラザは7施設あります。現在、他のプラザでも設置したいっていう声が上がっています。他プラザに設置されたら、オンラインでダーツの対戦プレイができるということですので、まずそういった企画を盛り上げていきたいですね。ゆくゆくは、他の自治体の施設ともつながって、オンラインでダーツを楽しめたら良いかな、と思っています」
ダーツライブ2を遊ぶ中高生たち
後日、担当職員の方に、ダーツライブ2で遊んでいる中高生さんたちの写真を送ってもらいました。早速遊んでくれているようです。その後、とても人気なようで、みんなで盛り上がっている様子の写真を担当職員の方から、送っていただきました。
最後に、江戸川区共育プラザ南篠崎の職員さんであり、今回取材にも協力していただいた御三名の記念撮影をパシャリ。
いつか共育プラザからダーツを始めた子供たちが、有名なプロダーツ選手になる日がくるかもしれませんね。引き続きよろしくお願いします!
今回書きたいことは以上です。