競技ダーツの大会に多数出場し輝かしい実績を残す小野恵太選手。ダーツ世界一になったことのあるすごい選手です!
今回はそんな小野選手に、より多くの人にダーツを楽しんでもらうにはどうすれば良いのか?という話を聞きました。
ダーツをはじめたきっかけは友達と
「僕がダーツをはじめたのは高校生の頃です。友達がたまたまダーツセットを手に入れたのがきっかけです。友達と何回もダーツを遊べるお店に行っているうちに、僕はひとりでもそのお店に行けるようになっていたんです。そういう環境が作れたことは、後にダーツプロ選手になる僕にとってはとてもラッキーな環境だったと思います」
江戸川区の共育プラザ(児童館)にダーツライブ
そんな小野選手の育った地元にはダーツを遊べる児童館がいくつかあります。
小野選手に共育プラザの説明をすると「こういう場所もあるんですね」と興味深々です。
「こういう場所で僕のようなプロが活動することも必要ですよね。誰かがやらなきゃいけないと思います。せっかくなら地元でやってみたいですね。こういう場所でもダーツにそして地元に貢献していきたいですね」
ダーツ人口を増やすためには
ダーツ人口を増やすためには多くの露出が必要ではないか、と言います。
「多くのダーツプレイヤーの方も『メジャースポーツにしたい』と言います。僕もそう思います。でも実際それって、とても大変なことだとも思います。ダーツが野球やゴルフみたいに注目されれば良いとは思いますが、まだちょっとそこまでは難しいと思うんです」
一方で小野選手はダーツの手ごろさにダーツ普及の可能性を感じているようです。
ダーツの素晴らしいところは、その手ごろさ
「もっと多くの人たちに、ダーツの手ごろさがわかると良いですね」
他のスポーツと比較して、ダーツをはじめる障壁はとても低いと小野選手は言います。
「例えば野球ってゲームをするには何人も必要です。ボールやバット、グローブといった道具も必要ですよね。野球ができるだけの空き地かグラウンドのような広いスペースだって必要です」
一方ダーツは・・・。
「ダーツならひとりでも楽しめます。対戦だって二人いれば十分です。ダーツを鞄に入れてお店に行くだけ。投げる場所は、東京ならどこにでもあります。ルールだってとてもシンプル。ダーツのメジャーなゲームであるゼロワンゲームは、持ち点を0点にするだけです」
技術を競わなくて楽しめるゲームを
「とはいえ、ゼロワンゲームってビギナーの人には難しいです。ビギナーでも701をやりたがる人は意外と多いんです。でもたくさん点が残っちゃって0点にチャレンジするところまでいかない。ゼロワンゲームはゼロにするのが面白いのに(笑)」
その面白さまでたどり着けないケースがもったいない、と小野選手は言います。
「技術の差があまり出ないゲームは良いと思います。例えば、タイミングを合わせるゲーム。数字を狙うと、とたんに難しくなるじゃないですか、ダーツって。その難しさも楽しいんですが、その段階に行くまでのつなぎとして、バランスのとれたゲームが良いと思います。ダーツライブにはそういった誰でも手ごろに遊べるゲームもたくさんあるんですが、ビギナーの人たちがそういったゲームにたどり着くことができると良いかもしれません」
小野選手は「自分はお店でダーツをはじめましたが、児童館で体験するダーツも良いですね」と続けます。
「数字を狙うなど、ちょっと難しい面白さにたどり着くまでを児童館で。その後大人になったら、お店に行って楽しむ、みたいなパターンも良いかもしれませんね」
ダーツライブにプレッシャーをかける小野選手ですが、この日は今回紹介した話以外にも、いろいろなお話をしていただきました。
SUPER DARTSのチャンピオンになった後しばらく燃え尽き症候群になってしまったこと。
お子さんの幼稚園の中にある体操の先生が小野選手のことを認知してて写真を撮ったら、ママさんの間で「あのパパさんは超有名人なのでは説」が噂されたこと。等々・・・。
そういったお話は今回のテーマとは関係ないので、また別の機会でお話しさせていただきます。
小野選手、この日はお忙しい中取材させていただきありがとうございました!
今回書きたいことは以上です。