ダーツを活用して町民の健康寿命の延伸、スポーツ振興、世代間交流や地域コミュニティの活性化を目指す「七ヶ浜アロープログラム事業(通称「あろぷろ」)」を実施する宮城県七ヶ浜町。昨年末、その七ヶ浜町と神奈川県横浜市の学童施設の子どもたちがリモートで対戦する交流大会をおこないました。
今回は七ヶ浜町放課後児童クラブ(学童のこと)の支援員様から見た、ダーツに出会ってから大会へ向けての子どもたちの変化をレポートしていただきました。
令和3年8月~ ダーツ事業実施
8月より事業を開始。初めはダーツがどういうものかも知らない子も多く、周りの子がやっているからなんとなく参加してみるという姿が見らました。1回1時間の活動でしたが、30分程で飽きてしまい、違う遊びを始めてしまう子もいました。
2回目以降もまだ集中できない場面が見られましたが、役場から毎回同じ方が指導に来てくださったおかげで、子どもたちも顔を覚え少しずつ安心感が出てきたようでした。ルール説明を聞き、ゲームを楽しむ姿が見られるようになりました。
七ヶ浜町の放課後児童クラブでの活動についての過去の記事:
投稿日2021/11/10
10月~ ダーツ事業中盤
徐々に慣れてきた感じはするものの、一部ではまだ説明を聞く前に動き始める姿も見受けられました。しかし回を重ねるごとに、「狙った的に当てる」、「効率よい得点」、「得点の計算」などをできる子が増えてきました。この頃から「お家でダーツの話をしたよ」「もっとダーツをやってみたい」などの感想も少しずつ聞こえてくるようになりました。
「12月に国際村(大会会場であるイベントホール)で大会があるよ!」と聞いてもイメージが湧かず、反応が薄い印象でしたが、スポーツダーツプロジェクトの出張講座で、東京からいらしたトレーナーに直接指導を受けたことをきっかけに徐々に変化が見られました。特に「ダーツはスポーツ」を強く実感したようで、憧れの選手を見るような目で話を聞き、トレーナーの方に褒められると自信を深めぐんぐん上達する姿も見られました。
その後各児童クラブより選抜選手が選ばれ、「クラブの代表として出ていく!」という意識が芽生えたように映りました。
12月 大会実施そして大会を終えて
大会当日は朝に壮行式を開いて代表選手を送り出し、残った子どもたちは応援グッズを作り、会場をつないだモニターを見守っていました。会場にてクラブを代表してきちんと受け答えをする姿は、普段の生活ではあまり見られない光景で、成長を感じました。
モニターの向こうの横浜の子どもたちと集合写真
今回の経験を通して、皆で何かをおこなった時の楽しさ、また協力いただいた方への感謝の心を持てるように支援していきたいと思いました。
スポーツダーツ交流大会 横浜側からのレポートはこちら:
投稿日2022/03/16