スポーツダーツのモデルシティ計画

誰もが継続してダーツができる環境づくり

当プロジェクトでは、スポーツ観戦が好きな人たちにダーツの楽しさを知ってもらおうと、さまざまなスポーツチームとコラボレーションを行ってきました。 

プロ野球の「北海道日本ハムファイターズ」、Jリーグの「横浜F・マリノス」、Bリーグの「アルバルク東京」など。その試合会場でダーツブースを出すと、瞬く間に行列ができ、子供からシニアの方までさまざまな世代の方がダーツを楽しんでくれました。もちろん景品目的の方が大半だとは思いますが、中には景品が無くなってもダーツが楽しいから何度も並んでくれる人もいて。とくに子供は純粋にダーツを楽しんでくれる印象でした。 

ただこのようなブースを出展していて、いつも勿体ないなと思うのが、そこでダーツを楽しいと感じてくれた子供たちが継続してダーツをできる環境がないということです。 

だからといって、もしその地域のダーツバーが営業時間外に子供向けダーツ教室を開いてくれたとしても、一般的な親御さんの気持ちを考えると、自分の子供に「大人の夜の遊び」であるダーツを真剣にやらせたいとは思えない方が多いと思います。 

しかし、自分たちが応援するスポーツチームにダーツを教えてもらえる環境があれば、少し話が変わってくるのではないでしょうか。例えそこで教えてくれる指導者が、同じダーツバーのスタッフだとしても。 

なぜJリーグクラブなのか。なぜ沼津市だったのか。

Jリーグの各クラブは「Jリーグ百年構想」のもと、総合型スポーツクラブとして地域に根付いた活動を行っており、サッカーだけではなくさまざまな競技のクラブを立ち上げ、誰もが気軽にスポーツを楽しめるような環境作りを目指しています。 

そこで当プロジェクトは、今までのような会場の賑やかしだけではなく、スポーツとしてのダーツをその先の発展まで一緒に考え取り入れてくれるJリーグのクラブとタッグを組み、まずはその地域でモデルケースを作らせていただきたいと考えました。そこでもし成功事例を作ることができれば、全国56ヵ所にあるJリーグ加盟クラブの中からも参考にして取り入れるクラブも出てくるのではないかと思っています。 

そのようなクラブを探しているなかで、スポーツダーツのことを大変理解いただき、我々としてもそのクラブや地域にとても魅力を感じることができたのが、静岡県沼津市に拠点をおくアスルクラロ沼津でした。 

J3で活躍するアスルクラロ沼津は、あの”ゴン中山”が現役復帰をしたクラブとしても有名で、サッカーの他にも、テニスや新体操のクラブも有しています。そんな各競技の中に将来的にはダーツグラブも作れるよう目指していきましょうという話もさせていただきました。 

また東京や横浜のような同じ地域に競合するクラブも無いので、地元サポーターの分散も少なく一体感もあり、沼津市とも良好な関係を築けているので、地元の方や行政とも連携をして地域に根付いた活動も行いやすいと感じました。

もちろん当プロジェクトとしてもダーツの未来だけではなく、その地域への貢献こそ最重要課題だと考えています。老若男女関係なく楽しめるダーツは必ず地域の人や場所を繋ぐことのできるコンテンツなのは間違いありません。当プロジェクトとしては、その協力体制を固める組織づくりをしていきたいと思います。 

アスルクラロ沼津のYoutube「アスルクラロチャンネル」で確認できるとおり、事務所にダーツボードを設置して選手にも体験してもらっています。

その前にすべきこと。

このような地域密着の活動を進めるとき、最も重要なのはその地域で中心となって活動をしてくれる地元の競技者であることは間違いありません。ただ前回のレポートにもあるお酒の話しも含め、まずはスポーツダーツとして、現在のダーツのルールをイチから全て見直す作業を行っております。そのルールが定まり次第、皆様に共有して、賛同していただける方々と共に普及活動にチカラを入れていきたいと考えています。 

またアスルクラロ沼津との取り組みも、コロナウイルスの影響に伴うJリーグ自体の取り決めで、イベントも自粛傾向にありますが、常に打ち合わせは重ねていますので、こちらも動きがあり次第また報告させていただきます。 

この記事を書いた人

長嶋監督

どうやってより多くの人にダーツを楽しんでもらえるか、オンもオフも、趣味として考えています。